
1970/Polydor 583 066
★妖精の声を持つリンダ・ルイスを擁したグループ、フェリス・ホィール。それよりもフォリナーのドラムスのデニス・エリオットが参加していた60年代末のグループといったほうが一般的か。マイケル・スノウを中心に黒人のスウィートナム兄弟、そして先の2人が参加した5人組サイケ・ソウル・ポップ・グループである。本作は彼らの2作目。やはり1作目では聴けなったリンダの存在感のあるヴォーカルが最大の魅力で、本作に艶を与えている。また、スノウの書くソウルっぽいサイケデリックな曲想が普通ではなく、ポップス、ミュージカル、シンガー・ソングライター風などロックという枠を超えた雰囲気を漂わせているので、クリエイティヴである。その2つがミックスされ、本作の個性をつくっている。

Can't Break the Habit