これぞ名盤! トロッグスのギタリストですが、サウンドはガレージでもビートでもない、英国情緒漂う夢幻の世界。オリジナル・アナログ盤は、その希少性からながらく幻の作品となっていました。エアー・メイルの紙ジャケは、奇跡の再発といえるものでした。
CHRIS BRITTON/AS I AM エアー・メイル・レコーディングス AIRAC-1058
2004/04/28発売 
★「ワイルド・シング」と「ウィズ・ア・ガール・ライク・ユー」のヒットで日本でもなじみの深いトロッグス。このクリス・ブリットンはトロッグスのギタリストだった彼の唯一のソロ作品でドリーミー&ハート・ウォーニングな英国音楽の世界を堪能できる。トロッグスの面影は微塵もなく、そこには伝統に彩られたファンタジックな調べが流れてくる。ダンカン・ブラウンを髣髴とする音楽性といっていい。バックを固めるのは丁度同時期にエルトン・ジョンのバックにも参加するナイジェル・オルソンにトニー・マレィら。彼の個人的なソロ・アルバムであることは確かだが、プロデューサー&キーボードのコリン・フレッチャーの力も大きい(彼のハープシコードと木管・弦楽アレンジは実に魅力的)。後で調べてわかったことだが、クリスはトロッグスのポップ・スターの座に幻滅して、在籍中からずっと脱退したいと思っていたらしい。こんな素敵な音楽世界を頭に描きながらも在籍中には我慢していたことを考えると、ポップ・ビジネスは罪な世界なのかもしれない。
★もの悲しいハープシコードの調べとゆったりと流れる弦楽器に導かれるように、優しく呟くようなヴォーカルが静かに流れる。もうそこは、蒸せかえりそうな高密度の英国芳香が支配している幻想の世界だ。手探りで粘りのある空気をかきわけるようにして聴くことになるだろう。時間の止まった深い森の迷宮で聴く妖精の語らいのようサウンドは、ウィル・マローンのソロ・アルバムと同じテイストを持っている。素晴らしい雰囲気だ。一方で、ブルースをベースしたR&Bもあり、こちらには当時の流行を無理して取り入れたかのような浮き世の感覚が残るが、どこかまったりとしたイタナさがある。クリス・ブリットンは、いわずと知れたトロッグスのリード・ギタリストである。(『霧の英国ロック』より)
入手可能なネットショップ★
Piper Records:2,730円
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Tower: 2,730円
posted by evangelrecords at 03:36|
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サイケ・幻想